Headphone Junky

歴だけはそこそこあるホムシアオーマニの偏ったお話

ウエストリバー信者です。その1

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いろいろアンプを試したが、結局ぼくが戻るアンプは、ウエストリバーだ。
スピーカーで音楽を聞くのがメインだった頃、
安価なAVアンプからスタートしたアンプの変遷は、アキュフェーズのプリアンプ、プロシードのパワーアンプまで肥大したのち、ウエストリバーアンプに収束した。

ヘッドホンオーディオがメインになってからも、ウエストリバーのプリアンプ に付属のヘッドホン端子をメインで使っていた。
エストリバー製のヘッドホンアンプがあれば購入したのだが、専用のヘッドホンアンプの作成はしないとウエストリバーアンプの主宰者から言われていた。

ぼくは、漠然とヘッドホン専用のアンプに憧れていた。プリアンプとパワーアンプのセパレートアンプ。DACに関しても専用機を使っているようなぼくみたいな人間は、「専用」と言う言葉に弱い。
その流れで、何種類か専用機も試してはみた。どのヘッドホンアンプを試しても、ウエストリバーのプリアンプ に付属のヘッドホン端子の方が、ぼくの耳にはここち良く聞こえた。
まあただそれらの専用ヘッドホンアンプの良さを感じるだけの能力がないだけなのかもしれないが。

ということで、ウエストリバー製のプリアンプとパワーアンプのペアをずっと使い続けてきた。
エストリバーアンプは頻繁にアップグレードされる。もちろん有償だから、ヘッドホン環境に重心を置くようになってからはそれに必要なプリアンプのグレードアップだけをお願いしていた。
パワーアンプに、ウエストリバー最廉価のものを使用しており、いつかスピーカー環境に戻ることがあれば上位のものを購入する腹づもりもある。使わないアンプにお金を掛けるのはなあ。そう考え、今のパワーアンプのアップグレードは置いておいた。
まあいつかね、と考えていたのだ。

しばらく前にぼくの思い付きからウエストリバーさんにSTAX用のアダプターを作成いただいた。パワーアンプの出力をSTAX用の信号に変換してくれる。
それが非常に具合が良い。当たり前だが、ウエストリバーの音がするのだ。ひずみ感がなく、スッと耳に入ってくる。
これならパワーアンプを使える。
エストリバーさんもSTAXを駆動するなら、本当なら最低30wのアンプ出力が必要だろうと言われていたのだ。

本当だろうか。
エストリバーのパワーアンプには2ラインある。
エントリーラインのEシリーズ、ハイクラスラインのαシリーズに分けられ、それぞれ出力違いが用意されている。
買い替えを頻繁にしたくない。購入するなら最低αシリーズからは選びたい。
現在使用しているE-5Hはエントリーラインの中でも出力5wの最廉価機だ。
このエントリークラスのアンプでもSTAXアダプターを繋いだSR-009Sとshangri-la jrは素晴らしい音で鳴る。
スピーカーを鳴らす可能性のある今後のことを考えるとウエストリバーさんのおすすめは100w以上の機種だと言う。
100wクラスとなると、価格もサイズも大きく変わる。

ネットを見ていると、ウエストリバーのパワーアンプが中古で販売されているのを発見した。
出力は30wのものだ。
ちょうどいいが、今後現行型を購入することを想定すると、予算的には無駄ではある。
ただし、この30wのアンプを買ってみて、5wのものとあまり違いが出ないのなら現行型を買う意味は薄れる。

いろいろと逡巡してはみたが、ぼくはその30wの旧型アンプを買うことにした。
ぼくがウエストリバーに興味を持ったよりも前の機種が、どんな音なのか単純に興味を持ったのもある。

支払いを済ませるとアンプは翌日には届いた。
型番はWRP-α1mk2だ。
ぼくはウエストリバーのアンプから出てくる音は好きだが、アンプのデザインはあまり好みではない。
プリアンプもツマミを削り出しのパーツに交換して使っている。
手元に来たWRP-α1mk2の外観デザインは、今までのウエストリバーアンプのイメージよりもずいぶんと良かった。
実際に重いが、その重量が伝わってくる印象のデザインで、製造されてからかなり経つモデルだからだろう、ところどころ錆は出ているが、塗装も厚く大きな傷もない。丁寧に使われていたことが想像できた。

さっそくSTAXアダプターを接続して音を聞いてみた。
一聴して静かになった。
底ひずみが売りのウエストリバーアンプだ。
E-5Hでも充分に安定した静かな音だと感じていた。
それがさらに増した印象だ。
そして実体感が強くなった。
予想はしていたが低音の押し出しがまったく変わってしまった。
やはり30wと言ったところか。相応のグレードアップはあるのだろう。

ちょうどウエストリバーさんでは、旧機種も含めたグレードアップの提案がされていた。
枯渇していたSEコンを発見できたと言うことで、在庫限り、早い者勝ちである。
ぼくは迷わず手元のWRP-α1mk2のグレードアップを決めた。